資料室

資料室にようこそ!このページでは、堺市の課題・地方自治の課題・大阪都構想問題を考える上で必要な文献や資料、著作などを紹介します。内容は適宜加えていきますので、活用ください。

構成は、以下の通りです。

1、資料編

堺市の基礎データ(「堺市の概要」より)(※PDFが開きます)

産業経済の状況(堺商工会議所:平成24年7〜9月期産業経営動向調査へリンク・PDF)

大都市比較統計年表(リンク)

自治大阪ホームページ:「市町村ハンドブック(データ集)」

堺市の総合計画ほか(堺市のHPへのリンク)

<総合計画>

<行財政計画>

<都市・交通計画>

大阪都構想関連資料

2、出版物・著作編

【書籍紹介】 (以下の書籍紹介をします。順次増やしていきます)



『我、知事に敗れたり 2009年9月 堺市長選

木原敬介著 2010年5月20日発行 論創社 1500円+税

 

本書は、2009年9月に行われた堺市長選がテーマであり、さらに堺市再生の課題についても明らかにしたものである。

市長選挙が、マスコミとメディアを徹底的に利用する橋下徹・大阪府知事との闘いであったこと、それがいかに予想外、理不尽であったとしても、あまり関心のなかった有権者をまで投票に動員し、その先頭に立つ大阪府知事との闘いに敗れた、その選挙の実態と、民主主義を冒涜する危険な様相が詳細に明らかにされ、「知事に敗れたり」という著者の実感が浮かび上がってくる。

その具体的で時系列に沿った、橋下徹という特異な大阪府知事の公権力を行使した、政令指定都市市長選挙への直接的介入の実態は、憤懣やるかたないはずの著者が、冷静かつ分析的に叙述しているだけに、このような選挙のあり方、それと対抗する闘いのあり方に多くの貴重な教訓と反省を与えてくれる。

堺市長選告示後、投票日まで14日間のうち、橋下知事が堺市に乗り込み、直接指揮し、応援演説をする日数は実に9日間に及ぶ、異常な力の入れよう、直接的介入である。

その後、統一地方選挙や大阪府・市ダブル選挙でも、行われたマスコミ利用、そしてデマ宣伝という手法が行われたが、その始まりは、この堺市長選挙に他ならない。堺市長選挙は、こうした典型的な煽動型ポピュリストの直接的な介入による選挙戦となり、現職市長の積極的な成果をすべて切り捨てることによって、嘘と中傷、デマによって彼らに勝利をもたらした。

今読み返してみて、地に足着いた地方自治の取組みを破壊した橋下知事(当時)と、それに「従属した」現市長の無節操ぶりに驚くとともに、地方自治の原点にたった堺市再生の課題を確認することができる書である。



『「仮面の騎士」橋下徹 独裁支配の野望と罠

講談社 2011年10月 1400円+税

 

本書は、橋下知事(当時)とは何者であるのか、そして約4年間の橋下・大阪府政が、何を作り、何を壊し、何を残したのか、府政の現場で起こった事を克明に明らかにしている。さらに、維新の会が掲げる「大阪都構想」が、如何に空虚で、大阪の地方自治を破壊し、大阪府民・大阪市民を不幸に陥れるものであるかが明らかされる。

第1章「大阪維新の会 独裁への危険な体質」では、タレントから大阪府知事へ、そして維新の会結成から大阪都構想に至るこれまでの「軌跡」を追いながら、橋下の素顔を明らかにする。弁護士をめざしたいきさつ、駆け出し時代に債務取立に走りまわり、金融屋の顧問弁護士をして、弁護士事務所を開設、そして視聴者受けする放言を武器にテレビタレント。そしてタレントとしての知名度を生かして、知事へと昇りつめた。

しかし、府議会では、WTCへの大阪府庁移転・買取をめぐって、議会と対立。この経過の中で、自らの議員グループ=大阪維新の会の育成へと動いていく。

第2章では、大阪市解体をめざす「大阪都構想」とは、何であるのかが、明らかにされている。橋下維新の会の唯一の政策が「大阪都構想」であるが、大阪都構想というビジョンは曖昧性から抜け出ておらず、今も変わらない。この曖昧性こそが、そこに暮らす府民や市民の視線から発想されたものではないことの証左でもある。「成長戦略」の美名の下に、基礎自治体の権限と財源を「大阪都」に集中し、あわせて大都市行政の主体である大阪市と堺市を解体することを目的にしていることが明らかにされる。

第3章「橋下知事の「大阪府政・四年間」を斬る」では、橋下府政の下、何が起こっているのかが明らかにされる。まず衝撃的なのは、大阪府職員の自殺が、橋下知事就任後急増している事実である。それまで、年間1、2名だった自殺者が6,7名に増えた。なぜか、知事の意に沿わない職員は、徹底的に罵倒されるか、干されるか。職員のやる気をなくさせている現実が明らかにされる。

第4章「「大阪都」に生まれる新利権と群がる人々」では、橋下知事が、大阪都構想によって新たな成長を生むとしている政策が、様々な利権と絡んでいることが明らかにされている。まず、府庁をWTCに移転した場合、大阪市の中心部大手前地区に広大な土地が出現し、土地に絡む利権が生まれる。大阪市を手中に収めれば、大阪市地下鉄を民営化・売却というシナリオであり、利権が生まれる。

終章にあたる第5章「大阪独裁支配の橋下構想は必ず破綻する」では、今ある基礎自治体を衰退させ、地方自治・地方分権に背を向けた「大阪都構想」が、大阪の復権に繋がるどころか、一層の衰退と混乱をもたらすものであることが明らかにされている。

<大阪都構想批判部分を、講談社のご好意により、転載する>→『大阪都構想を批判する—『「仮面の騎士」橋下徹』第2章 変遷から白紙撤回へ 「大阪都構想」の真の狙い



森田 実 著『橋下 徹 ニヒリズムの研究』

東洋経済新報社 2012年7月12日 1500円+税

 

本書は、橋下徹という「政治家」の研究書である。以下の4つの橋下発言を材料に、著者は、橋下徹を競争至上主義で、独裁的で、メディア依存の政治家であることを明らかにする。

◎僕は競争を前面に打ち出して規制緩和をする小泉・竹中路線をさらにもっともっと推し進めることが今の日本には必要だと思っている(2010年6月8日、鳩山由紀夫首相から菅直人首相に代わったばかりの民主党政権について記者団に問われて)

◎民主党が言ったことが実現しなければ、ことあるごとに「ウソつき、ウソつき」とメッセージを発する(2009年8月28日、衆院選の期日前投票を済ませて記者団に。政権交代となったこの選挙では民主党を支持)

◎虫を退治するのも一カ所に集めてパチーンとするほうがやりやすい(2011年11月8日、大阪維新の会の区民会議で、大阪市長選に出馬表明している平松邦夫市長を既成政党や労働組合が応援していると指摘しながら)

◎メディアが相手にしなくなったら自分は終了(2011年11月4日、大阪市長選の横顔取材で記者団に)

特に、4番目の「メディアが相手にしなくなったら自分は終了」とは、今現在は相手にしてくれている、応援してくれている、という意味であり、森田氏は、橋下の最大の支援者が、マスコミ総体であるという。マスコミが取り上げることが無ければ、橋下もちょっと変わり者の市長程度になってしまうのではないか。その底流には、視聴率至上主義の歪んだマスコミ界があるのだと。

また、産経新聞社「橋下語録」には、「VS東京」に分類された発言録がある。橋下の「発言」の背景に、「反東京」・「反権力」というべきものがあり、それが、「大阪人」に受けたとの指摘がある。まさに的を得ている。橋下徹が、「国を変える」と言い出した時、「大阪人」は、遅まきながら気が付いたのではないか、我々は「利用された」のだと。

森田氏は、現代の政治に求められるのは、調和であり、倫理だという。橋下が体言しているのは、支配であり、強制であろうか。



『ハシズム 橋下維新を「当選会見」から読み解く』

(第三書館編集部編 2012年1月1日発行 900円+税)

 

本書は、中島岳志(北海道大学院准教授)上野千鶴子(東京大学名誉教授)さん達が執筆しており、大阪W選挙での橋下大阪市長の当選記者会見の全発言、やり取りを収録し、それらの分析を通して、「ハシズム・橋下維新を読み解く」という内容になっている。

中島氏は、「橋下徹の言論テクニック」の中で、橋下手法として、以下の諸点を挙げる。「仮装の利益」を与える手法、「たとえ話で論理をすり替える」など、橋下流の「ごまかし」の論争術に乗らないこと、それを見破ることが必要だと語ります。

第三章では、「ハシズムの正体を知る―コメンテーターたちが見た橋下維新」と題して、14人の方々が、橋下維新を分析・批判されています。



『ハシズムは沈むか ―橋下維新のウラは何?―

(第三書館編集部編 2012年3月1日発行 900円+税)

 

本書は、「この人にとって重要なのは、大阪府だったのが、大阪市になり、大阪都になり、関西州になり、道州制になり、首相公選制になり、「維新八策」に行き着くまで、一年そこそこだから驚く」と書き始められ、「ひと言で言って、何がしたいのか、本人分かっていないのだろう」と。ころころと発言を変えて、「選挙で選ばれた私が決めることは、「民意」だ」と、論理をすり替え続ける「橋下維新」を、多くの論者が分析・批判するという内容になっている。



『橋下主義(ハシズム)を許すな!』

(内田樹他 ビジネス社 2011年11月15日 800円+税)

 

本書は、2011年9月17日に行われた第2回大阪の「今そこにある危機」を考える市民集会での発言等をまとめたものである。

第一章は、「おせっかい教育論  教育基本条例の時代錯誤について」(内田 樹 神戸女子大学名誉教授)、第二章は、橋下政治は、軍隊的官僚主義と競争原理主義の合体にすぎない ハシズムを乗り越えて(山口二郎 北海道大学教授)、第三章は、鼎談 橋下主義(ハシズム)を斬る(香山リカ、山口二郎、薬師院仁志)という内容である。

大阪府では、維新の会が多数を占めた(府民が選挙で選んだ)。だからと言って「多数の横暴」が許されるのか。山口二郎氏は、多数を握ったものが、何でもしていいというのは民主主義ではない。議論を保障し、実行していくことが必要であるが、橋下は「議論を好まない」。首長になった時点から、職員には「上意下達」に従うことを要求する。イヤなら辞めろと。これは、官僚主義に他ならないと。多数の独裁と官僚主義に拍手を送る傾向に対して、批判していく必要がある。



『暴走する地方自治』

(田村 秀著 ちくま新書 2012年5月10日 780円+税)

 

「地方から国を変える」と主張して、大阪市の橋下市長や、名古屋市の河村市長、愛知県の大村知事などの地域政党が、支持を集める中で、これらの動きをどう捉えるのか。矛盾する主張が繰り返され、その行き着く先は何なのか。こうした、「暴走する首長」達に対して、地方自治の根幹から問い直そうとするのが本書である。

「国や地方議会、公務員などを抵抗勢力に位置づけ、単身、地方自治体の本丸に乗り込む様は、有権者から拍手喝采を受けるかもしれないが、このような地方自治の劇場化は、我々に何をもたらすのか」と。

第一章では、「大阪都、中京都、新潟州―相次ぐ大都市再編構想」として、それぞれの首長、地方政党の主張が批判される。大阪都構想の問題としては、「まず、制度を変えることが直ちに現在の大阪が抱えている問題の解決につながるかと言う疑問である。別の言い方をすれば、地方自治体の構造をいじったくらいで、大阪経済が再生の道に向かうのか、という根本的問題である。」「第二に、地方分権や地域主権の推進と言いながら、基礎自治体の権限を広域自治体が奪うという矛盾点である。・・・基礎自治体中心主義とされる地方分権の思想と相容れないのは紛れもない事実だ」と批判される。

そして、最大の問題は、大阪都構想は大阪を一つにするといいながら、その中身は大阪を解体するということにある。さらに、著者は、中京都、新潟州構想にも疑問と批判を提起されている。

「第二章改革派首長の遺したもの」では、これまで「改革派」と呼ばれた首長達が、行ってきた「改革」が、それぞれの自治体の経済を好転させたかを検証、実現できなかったことが明らかにされる。

第三章では、「地域主権の落とし穴」と題して、現下の「分権改革」の問題、課題が明らかにされる。特に興味を引くのは、「本体はメリットの方が大きい政令指定都市」の項である。

都道府県の権限であった道路行政や、児童相談所などの福祉事務、小中学校の教員の人事権の移譲、など、サービスを一体的に進めることが出来るので、住民にとってもメリットが大きい点が挙げられる。橋下などの主張とは逆に、政令指定都市のメリットこそ生かされるべきなのである。

「首長の暴走」に対して、どう考えていくべきか、本書はその示唆を与えてくれる。


※以上、未完。順次紹介の予定です。

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大阪・堺から地方自治を考える会は、2012年 6 月23日に設立されました。堺の発展のために何をなすべきか、「 大阪都構想」について、「地方自治」の原点から考える、 堺市政の現状について分析と提言を行うことを目的に活動しています。